Gibson HummmingBird ハミングバード1995年

1995年、ちょうど30年前の製造になりますが、程よく弾き込まれていてマホガニーボディの乾燥も進み、これぞ「ハミングバードトーン」と唸る程の完成度高い楽器です。 厳しい品質管理で有名な山野楽器がギブソンの輸入代理店をしていた頃でもあり、良質なギブソンギターが選別され日本市場に投入されておりましたので元々の素材の良さも有りますが、フルサイズのマホガニー・ボディと厳選されたシトカスプルース・トップの組み合わせから生まれる甘く極上のトーンは、ストロークの切れ味の良いカッティングから、最先端のフィンガーピッカーが求める繊細なピッキングニュアンスまでをもカバーしています。 またトップ板のサンバーストの赤が程よく劣化したフェイドチェリーの色合いが素晴らしく、ハチドリの意匠が施されたピックガードや、、マザーオブパールのパラレログラム・インレイと相まって最高です！ 全体的に塗装が厚いためトップにはギブソン独特のクラックが有り、バックにはセンター接合部にも塗装クラックが見られますが、致命的な木質までの傷は有りません。ヘッド表にペグのワッシャー交換跡が有りますが、ブリッジ剥がれやブレイシング剥がれやネック折れ修理跡も有りません。 70年代のハミングバードやダブは３ピースネックのため、ネックの捩れが起きやすいのですが、この時代のネックは60年代のヴィンテージの様にワンピースネックですのでよじれの心配無用です。 フレット残りはローポジションで約80%、弦高は1弦側で約1.75mm、6弦側で約2.9mm、サドル調整可能幅は約3mm、ナット幅は約44mm、ネック反りも有りません。何気なく爪弾くだけで深く豊かなトーンが溢れ出す反応の良さ。時と場所、音楽スタイルを問わないオールラウンダーであることがハミングバードの最大の魅力です。 種類...フラットトップ 製造年...1990年代 ボディサイズ...ドレットノート